「Mac再発見の旅 柴田文彦 著」という本を買った。
ユーザーインターフェイスから始まり、ハードウェア、ソフトウェア、システムと、少し技術的な面にスポットを当てながらMacを紹介する本だ。
初期から現在までの歴史も詳しく書かれている。
もともとはMac Peopleという雑誌の1コーナーだったものを1冊の本にまとめたものだ。
感想
初期の時勢についてはリアルタイムで体験した(と思われる)人らしい意見が多い。読んだ限りでは、今よりもその時期のほうがMacらしさというものが明確だったと思う。技術の限界の中で目的に対して最大限に結果を出そうとする努力の下りを読んだ時には、今となっては無理だが、その時期に戻り、リアルタイムで体験してみたいと思った。技術が進歩した今ではそれらの技術に対し上からの視線になってしまうが、下の視点から見てみたらどう見えるだろうと思った。
Finderに関して、一番基本的なアプリケーションだけに設計思想がもろにあらわれるところなので、何が書いてあるか興味を持って読んだ。
Mac Peopleのコラムを読んでいたときには、書籍化したらいいなあと思っていた
実際に書籍化されると、設計思想を取り上げて欲しいなと思った。
何が言いたいのかよくわからないところがたまにある。これは、紙面デザインの関係で1つのテーマで書く文章の量がきっちり決まっているために、まだ話の途中なのに結論を出して話を終わらせる必要があることが原因と思う。惜しいところだ。
必要以上にマックを絶賛するところやウィンドウズをけなすところが多くあり、これは正直うっとおしい。
雑誌版では海を航海する昔の人のイラストが入っていて、歴史を追うことでマックの本質を見いだそうという記事の内容とうまくマッチしていた。書籍版では地図と羅針盤のイラストが、カバーと各コーナーのタイトル部分に使われているだけになった。少し無機質になったがこのコラムのテーマをよく表していると思う。
ビルアトキンソンの功績がすごい。
ところでMac Peopleという雑誌は各コラムの充実ぶりがすごいと思う。
今回取り上げたもの以外では、「海の向こうで胸騒ぎ」というコーナーは読んだ後、エネルギーを消耗する感じがある。内容が深い。
ほかには
・Deep Inside OS X
・世界の国から
・音楽配信一刀両断
・デジタルの感触(現在は終了)
・Bossa Mac(現在は終了)
など、面白い。
また「我が妻との闘争」というコーナーも人気があり、こちらはもうすでに何冊も書籍化されているようだ。Mac Peopleのコラムの中で一番書籍化されているのではないか。
結論
これを読んでいるMac People好きの諸君
ビルアトキンソンの功績を持ってしても「我が妻との闘争」のなさけなさには到底かなわない
とひと言いっておきたい